西澤保彦『走馬灯交差点』3月24日(金)発売!

殺人事件を捜査中の刑事が、何者かによって橋から突き落とされてしまう……。
気が付くと目の前には“自分の幽霊”が――!?

いまの時刻は午後三時半。辺りは、まだ明るい。けれど、それが幽霊であることは疑い得ない。
霊感なんてものとは本来無縁のはずのおれがこれほど、はっきりとしたかたちで心霊現象を体験するというのも驚きだが、それ以上に衝撃的な事実がある。
欄干の傍らに浮かんでいる中年男性の幽霊はどう見ても山名隆夫……他ならぬこの、おれ自身なのだ。(本文より)
電子書籍版も同時配信。